2015年02月25日

悲願へ挑むイ・ボミ

昨シーズン3勝を挙げて賞金ランキング3位に入ったイ・ボミ(韓国)の壮行会が、所属のマスターズGC(兵庫県)で開催され、新シーズンへ向けてトレーニングを続けているイ・ボミが意気込みを語った。
ボミはこのオフシーズンはコーチと共にアメリカに渡り、トレーニングと共に課題と認識しているパッティングの修正に着手。ストロークよりもタッチを意識することで手ごたえをつかみつつある。ショットに関しても、日本でのラウンド数は少ないため「芝が全然違うので難しく感じる」と開幕へ向けてまだ調整段階ではあるものの、「調子はすごく良いです」と笑顔を見せた。

 昨シーズンは夏場までに3勝を挙げるなど序盤からスパートをかけたが、父の死去という悲しみを乗り越えて挑んだ終盤戦は疲れも重なり勝ち星を伸ばすことができなかった。今季は昨シーズンの教訓も活かして出場試合を30試合程度に絞り、ペース配分も考えながら頂点を目指す。

 日本ツアー本格参戦5年目の今季。この日も多くの声をかけられるなど、周囲の期待は大きさは認識している。7月には米国女子メジャー「全米女子オープン」への出場も予定しているが、「私の頭の中には賞金女王しかない」と亡き父の願いでもある女王戴冠を高らかに宣言した。開幕まであと1週間。悲願へ向けて走り出す。  


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2015年02月03日

ケプカ、地元で米ツアー初優勝

フェニックス・オープン最終日(1日、アリゾナ州スコッツデール・TPCスコッツデール=パー71)地元フロリダ出身のケプカが米ツアー初優勝。13番までに3バーディーを奪い、15番(パー5)で15メートルをねじ込んでイーグル。首位に立つとそのまま逃げ切った。

 2012年にプロ転向後、欧州下部ツアーで4勝し、世界各地で実績を積んだ24歳。米ツアー22試合目での快挙に「ようやく勝てた。メジャーで勝つのが目標」と話し、初出場となる「マスターズ」を見据えた。  


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2015年01月20日

起こるべくして起こった勝利

米ツアーが掲げたキャッチフレーズに「Anything possible.(何だって可能だ)」というのがあった。「不可能なことなど何もない」「何だって起こりうる」「何だって起こしうる」という意味「何だって」の「何」は、もちろん「いいこと」「いいもの」を指している。だが、この世の中では、起こってほしくないことまで起こってしまう。ソニーオープンで予選落ちしたロバート・アレンビーが、その夜、バーのトイレで数人に拉致され、暴行を受けて金品を奪われた恐ろしい事件は、言うまでもなく、決して起こってはならないことだ。暴力を受けた顔面はひどい状態だったが、命が助かったこと、そして今後のゴルフのプレーに支障をきたすような重大な損傷がなかったことは不幸中の幸いだった。

 「大怪我しなかったことに感謝し、心配や激励をくれたみなさんに感謝します」という声明を出し、「米本土に戻って次週のヒューマナ・チャレンジに備えたい」とすぐさま復帰する意志を示したあたりは、いかにもガッツに溢れるアレンビーらしかった。

 さて、ゴルフの世界に話を戻すと、今週は米欧両ツアーで「へえ~、こんなことが起こるもんなんだ~」という展開が見られた。

 欧州ツアーのアブダビHSBC選手権。ドイツ人のマーチン・カイマーが独走し、圧勝すると思われていた。だが、そのカイマーは最終日に「75」の大崩れ。そして、1つ前の組で回っていたフランス人の新鋭、ゲリー・スタルが10打差をひっくり返し、逆転優勝を遂げた。

 カイマーはメジャー2勝の強者。スタルは世界ランク357位で同大会にやってきた若者。カイマーは「ショックだ。言葉が見つからない」と唇を噛み、スタルは「信じられない」と驚き混じりの喜びを噛みしめた。何だって起こりうるのがゴルフ。あらためて、そう痛感させられた。
 
 米ツアーのソニーオープンではジミー・ウォーカーが2位に9打の大差をつけて圧勝した。ウォーカーと言えば、先週のカパルアで松山英樹と最終組を回り、勝利に最も近づいていながら終盤になって乱れ、結局、追撃してきたパトリック・リードとのプレーオフで敗れたばかりだった。悔しさを噛みしめながらマウイ島からオアフ島へ移ってきたウォーカー。オアフに来たときと去るときでは「気分が全然違う。先週できなかったことが今週はできる、できたと感じられたことが、うれしい」と、今度こそ喜びを噛みしめた。

 優勝するためには運も必要だと言われる。大物カイマーの大崩れと無名の新人スタルの猛チャージが同じタイミングで起こったこと、その結果、スタルが逆転優勝を遂げたこと。そこには、偶然が重なったという運によるところが多分にあった。だが、ウォーカーの先週の惜敗と今週の優勝は、偶然や運よりも彼の日頃の心がけや鍛錬によるところのほうが大きい。
 
 2001年にプロ転向。以来、下部ツアーで腕を磨いた。米ツアーに昇格後も勝利はなく、陽の当たらない世界で10年以上の歳月を過ごしたウォーカー。しかし、見方を変えれば、彼は地味ながらも米ツアーに身を置き続け、チャンス到来をじっと待っていたのだ。
 
 昨季のフライズコム・オープンで初優勝を飾ると、そこから先は突然変異でも起こったかのようにソニーオープン、ペブルビーチ・ナショナル・プロアマを続けざまに制覇。瞬く間に通算3勝を挙げ、フェデックスカップランク1位に上り詰めた。
 
 それでもなおウォーカーはメジャー優勝のようなビッグタイトルを口にすることはなく、「安定性こそが大切」と言い続けていた。優勝争いと予選落ち、上位と下位を交互に繰り返す大波ゴルフより、「毎週、着実に4日間をプレーして、トップ10、トップ15を続けていきたい」。そんな安定性を彼は常に目指してきた。安定性を維持することでチャンスが到来する。派手じゃなくても、地味で着実な姿勢にいつか一筋の光が差し込む。ゴルフも人生も、それは同じだ。

 先週も今週も――。去年も今年も――。そんなウォーカーの優勝は、驚きではあったけれど、彼の生き様を振り返れば、それは起こるべくして起こった勝利だった。  


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2015年01月06日

【GOLF】米ゴルフ・チャンネルが松山を高評価! 

米ゴルフ専門チャンネルの『ザ・ゴルフ・チャンネル(電子版)』が選出する「2015年の注目選手 TOP10」が発表され、昨季米ツアー初優勝を飾った松山英樹が4位にランクインを果たした。

 米ゴルフ・チャンネルは「22歳ながらすでにPGAツアーで優勝し、世界ランキングでは16位につけている。彼はワールドクラスのポテンシャルがあり、2015年はさらなる急成長を遂げるかもしれない」と松山の将来性を高く評価する記事をウェブサイトに掲載。過去にも、世界ランキング上位勢が揃った「ザ・メモリアル・トーナメント」での優勝が、ブレイクスルーにつながったことを紹介していた。

 そんな松山は、4日に来季国内男子ツアーのシード権を放棄することを発表。日本男子初のメジャー制覇に向けて、拠点を米国に移すことを明かした。まずは4月に行われるメジャー初戦のマスターズ(4月9~12日/ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC)に照準を合わせるという。

 なお、「2015年の注目選手」で1位に輝いたのは昨季の欧州ツアーファイナル・シリーズ第3戦 ターキッシュ・エアラインズ・オープンを制し、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)に輝いたブルックス・コープカ(米)。2位に昨季未勝利ながら米賞金ランキング8位に入ったリッキー・ファウラー(米)が続き、元世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)が7位、タイガー・ウッズの姪であるシャイアン・ウッズ(米)が10位にランクインしている。  


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2014年12月24日

「世界の青木」の気分転換はパチンコだった

プロゴルファーで“世界のアオキ”こと青木功(72)の「プロ生活50周年を祝う会」が19日、都内ホテルで行われ、ライバルの尾崎将司(67)をはじめ安倍晋三首相(60)、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(78)、歌手の北島三郎(78)ら約850人が参加した。

 1983年「ハワイアンオープン」で日本男子初の米ツアー制覇、日本では5度の賞金王。シニアでも活躍して通算85勝。“レジェンド”とも呼ばれるように、さまざまな記録と伝説を打ち立てたが、意外にもパチンコ好きだったことはあまり知られていない。

 かつての契約メーカースタッフは、94年当時の話として「ラウンド後のインタビューで『この後たくさん打つ』と言っていたのに、終わったらすぐに『帰るぞ』って。その後はパチンコ屋さんに直行。“たくさん打つ”のはパチンコだったんですよ」。実は、これが青木流の気分転換。「1時間30分ほどで、勝っていても負けていてもピタッと帰った」という。

 各界著名人から祝福を受けた青木は「青木功に引退はない。ゴルフこそ我が人生」と生涯現役を宣言。今後もオンとオフを使い分け、ゴルフ道を突き進む。  


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2014年12月12日

“フィアンセとラブラブモード全開”アン・ソンジュ

12月10日(水)、アン・ソンジュ(韓国)が所属のモスフードサービスの主催する賞金女王記念パーティに参加した。アンは今季「ヤマハレディース」を制するとそこから勝利を積み重ね、5勝を挙げる大活躍。1億5307万5741円を獲得し、堂々のマネークイーンに輝いた。
今回の記念パーティは多くの関係者が集まるなか、アットホームな雰囲気でスタート。料理を楽しみながらの歓談が約2時間行われた。途中、賞金女王を記念したケーキが贈られたり、父親からのビデオレターなどのサプライズもあった。

 またフィアンセのキム・ソンホコーチも同席し、終始アンのかたわらに。6月から交際しているソンホさんのことは父親にも紹介済みで、19歳の時以来の恋愛を満喫しているという。

 最後の挨拶では「みなさんの力があって、3度目の賞金女王を獲ることができました。恩返しができて良かったです」と感謝の意を表したアン。怪我を乗り越え女王の座についた喜びを、フィアンセとともに噛み締めていた。  


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2014年12月02日

【GOLF】谷、2週連続のトップ10ならず

アジアンツアーのキングスカップは現地時間11月30日、タイのシンハーパーク・コーンケーンGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前週のマニラマスターズに続き、2週連続のトップ10フィニッシュを狙った谷昭範は、通算イーブンパーの65位タイだった。

 11月に入ってから、3戦中2戦でトップ10入りと好調の谷だったが、今週は小休止。2アンダー70をマークした初日こそ、まずまずの出足に見えたものの、2日目以降はバーディ合戦についていけずに後退。最終日に「76」を叩いて、予選通過76選手中65位タイの下位に終わった。

 優勝は通算20アンダーまでスコアを伸ばした地元タイのタワン・ウィラチャン。完全優勝を狙ったアニルバン・ラヒリ(インド)を最終日の「67」で鮮やかにかわし、6月のクイーンズカップに続く今季2勝目を飾った。2打差の2位タイにそのラヒリとアンドリュー・ドット(豪)。

 尚、次週のバンクBRI・インドネシアオープン(4~7日/ダマイ・インダG)には、谷の他、川村昌弘、片岡大育、塚田好宣と、4人の日本勢がエントリーしている。  


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2014年11月20日

松山「調子分かりません」とけむに巻く

男子プロゴルフツアーの「ダンロップフェニックス」は今日20日、宮崎・フェニックスCCで開幕する。今季国内2戦目となる松山英樹(22=LEXUS)は19日のプロアマ戦に出場し、最後の調整を行った。今季、松山の勇姿が国内で見られる最後の試合ということからも注目される。しかし、本人はいたってクールで「コースの状態はいいですが、自分の調子は分かりません。練習します」とけむに巻いた。

 リンクスの林間コースだけに、キーポイントにティーショットとグリーン上を挙げた。11年から出場し43位、12年2位、昨年は6位と相性のいい大会だけに言葉とは裏腹に、4日間戦えば結果を出してきそうな気配だ。  


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2014年11月10日

香妻、初Vならず

「ミズノ・クラシック・最終日」(9日、近鉄賢島CC=パー72)

 香妻琴乃(22)=サマンサタバサ=が惜しくも初優勝を逃した。通算11アンダーで並んだ李美香(21)、李日姫(25)の韓国勢2人とのプレーオフ5ホール目で力尽きた。7月のサマンサタバサレディースに続く2度目のプレーオフ負け。最後にバーディーを奪った李美香が米ツアー初優勝を飾った。横峯さくら(28)=エプソン=は、ローラ・デービース(51)=英国=らとともに通算10アンダーの4位に終わった。

 23ホールを回った長い1日の終わり。香妻の瞳は涙で赤くにじんでいた。正規の18ホールで前半は4連続バーディーの猛攻。後半は粘りのパーセーブ。そしてプレーオフ3ホール目には14メートルの長いバーディーパットも沈めた。5ホールに及ぶ激闘。それでも初優勝はつかめなかった。

 「悔しいです。だけど、今の力は全部出し切っての結果だと思う。前回のプレーオフよりはいいプレーができた」。7月に続き2度目のプレーオフ負けとなったが、4カ月前と比べると、確実に初優勝に近づいていることは実感できた。課題には「アプローチでパーを拾っていく力がまだ足りない。そこの技術を鍛えないと」とショートゲームを挙げた。

 優勝はできなかったが、大きな“お土産”は手にした。前週まで28位だった賞金ランクは、一気に20位までアップ。これにより賞金ランク上位25位までが出場できる最終戦LPGAツアー選手権リコー杯(27~30日)の出場権をほぼ確実にした。地元・宮崎県で開催されるだけに気合が入る。その前の大王製紙エリエールレディス(20~23日)への推薦出場も決まっており、「今季は残り2試合。優勝したいです」。しっかりとした口調に強い決意がのぞいた。  


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2014年10月30日

鈴木亨 17歳の息子がキャディ「オレは子供に恵まれている」

<マイナビABCチャンピオンシップ 事前情報◇29日◇(7,130ヤード・パー71)>
「間違ってても、自分の息子だからあんまり怒れないですね」と話すのは鈴木亨。30日(木)から開幕する「マイナビABCチャンピオンシップ」で、高校生の長男・貴之君をキャディに起用。“親子力”で戦う。

 オフのときは朝食を作り、駅までの送迎をしたりとゴルフ部に所属する息子をサポート。「身長が187cmもあってさ、“俺もあれくらい大きかったら賞金王とってるよ。だからゴルフをしっかりやれよ”っていつもいう。当たれば僕より飛ぶよ。」と息子の見守る良き父。

 長女は人気アイドルとして活躍する鈴木愛理さん。活躍次第では応援も?という問いに「娘は仙台でイベントが入ってたかな。息子は本格的にゴルフを初めて、話も合うし、オレは子供に恵まれているよね」とほころび顔だ。

「僕が緊張しちゃう。いいお父さんを見せあげられるかな。まあいい課外授業だと思って」と笑いながら話すが「いい位置につけて、緊張感をある雰囲気を味あわせてやりたい」と、息子をキャディにつけることで自身の奮起を促しているという。

 09年のマイナビABCチャンピオンシップで戴冠した時は、中学2年生だった貴之君。最終日に18ホールをロープの外でついてまわり、父の晴れ姿を見届けた。「あの時は本当にかっこよかった」と“息子”が、「今度はコースのなかで一緒に(優勝を)味わえたら最高ですね。今大会はゲンのいい大会。なるべく上を目指して行きますよ」と“父”が語り、2人で練習へ向かった。  


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